今月の行事





梵鐘

永観堂の梵鐘


秋の寺宝展(12月10日まで)

 永観堂禅林寺は、約1200年前、平安時代の始めに真言密教の道場として歩み出し、鎌倉時代以降浄土宗寺院に移行していったと伝えられています。そのためか、浄土宗寺院としては珍しく、多くの密教系美術を所蔵しています。今年は「もう一つの永観堂」をテーマに、禅林寺所蔵の密教美術を中心に展示いたします。今年の「秋の寺宝展」の展示品のあらましは下記の特設ページをご覧ください。


ポスターのダウンロード   秋の寺宝展特設ページ

除夜の鐘(12月31日)

 大晦日の夜、年越しの夜のことを除夜といいます。その夜に百八回梵鐘(釣鐘)を鳴らすことを一般に「除夜の鐘」 といいます。
 寺院では朝夕に梵鐘を鳴らしますが、これは中国に始まったといわれます。暁に鳴らす鐘の声(音)は無明の眠りから目覚め、夕方に鳴らす鐘の声は目のくらんだ迷いを覚ますといわれています。百八という数については、 煩悩が百八あるといわれるのに基づいたものです。百八の煩悩をその鐘の音で清め、新年を迎える行事です。 永観堂でも梵鐘を百八回ついて午年の新年を迎えます。

永観堂の梵鐘
 鐘の鋳造文によれば、禅林寺第五十四世霊空是湛上人の時代、寛保三年葵亥(1743)とあり、この頃(約280年前)に鐘鋳されたものです。
 また梵鐘の音について「梵音の到るところは乃(すなわ)ち生死の長夜たちまち暁(あ)け圓耳(えんず)の発するところ無明の沈睡自から覚む」と記されています。梵鐘の詳細については「境内図(jpg)」のページから「永観堂の梵鐘」をご覧下さい。