みかえり法話


早春の花
早春の花

22 感動とは 感じたら 動くこと


 感謝の言葉を出し惜しみしてはいけない

 相田みつをさんの言葉に、「感動とは 感じたら 動くことだ」があります。
 感動というと心の中で感じることかと思っていたら、感じたことを言葉や行動に表すことが感動であると。つまり、感謝の念が沸いたときには、 口からありがとうの言葉を出さないといけないということです。
 Sさんの体験談です。ご主人が闘病生活をおくって入退院を何度も繰り返していました。最後の入院時に、ご主人もわかっていたのでしょうか、 これで自宅にはもう戻れないかもしれないと話をしていたとか。Sさんは病院に足繁く通って、ご主人の世話をしていました。そんな時でも、Sさんに対してのねぎらいの言葉も感謝も言葉もなかったそうな。 昔気質の男性なので、たとえ心の中には感謝の気持ちがあったとしても、それを言葉に表すことができなかったのでしょう。 そんな中、その亭主関白なご主人が、Sさんに対して「ありがとう、よく世話になったなぁ」と、いきなり感謝の言葉を伝えたそうです。 それを聞いたSさんは、震えるほどの嬉しい気持ちになったのです。最後に感謝の言葉を伝えてもらって、ああよかった! ただ、ここで話が終わったら、どこにでもあるようなことになってしまうのですが、このSさんの本音とも言える言葉を聞いたときに、 感謝の言葉を出し惜しみしていけないと感じたのです。
 それはSさんが、「ありがとうと言ってもらって、とてもうれしかったです。あの人が最後に言ってくれて、どんなにうれしかったか。 でも、どうせ言うなら、もっと早く言ってくれれば、私の気持ちも和んで、もっと大切に出来たかもしれないな」。
 やっぱり感じたときに言わないと、伝わってはいきません

 


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