永観堂の寺宝


当麻曼荼羅図

当麻曼荼羅図

 


 永観堂の所蔵する寺宝をお届けします。展示会などでは間近に見ることの少ない寺宝をお楽しみください。 今回は、(重文)当麻曼荼羅図をお届けします。 なお、表示画像は見やすくするため画像処理を施しています。実際の色合いや明瞭さと異なります。


(重文)当麻曼荼羅図( たいままんだらず )


解説
 一枚絹に描かれるほぼ原寸大の当麻曼荼羅の転写本で1974年の修理に際し、軸頭を竹の節に象る軸木から正安4年の銘が見つかり注目を集めた。また、軸木の元亀3年(1572)の修理銘や、慶長2年(1597)及び同十二年の裱背墨書から、本図はもと肥後国満善寺の什宝であったが、慶長の時四天王寺の曼荼羅堂を経て禅林寺に移り、本堂を再興して本尊の右檀に祀ったという。諸尊は肉身を金泥とし、着衣は中尊が褐色、諸菩薩は彩色で表され、立像形式とする下縁散善義の来迎諸尊は、比丘形を除いてやはり肉身金泥、着衣は彩色で表す。鎌倉末期の基準作となるばかりか、現存最古の紀年銘を有し、原寸の転写本としても最古の当麻曼荼羅になり現存する多数の当麻曼荼羅を考える上でも、その存在意義は大きい。

絹本著色
374.8cm×391.2cm
鎌倉時代