宗祖法然上人800回大遠忌

法然上人を歩く旅から


 

第8回 姫路ー東加古川 23km

加古川橋から
加古川橋から(加古川市)

 平成20年5月11日日曜日。心配された昨夜来の雨も朝方には降り止み、またも天候に恵まれる。午前9時20分、姫路駅に現地集合。天気は曇り、気温は15度くらい、しかし風は冷たく肌寒い。今回、新たに7名の方が参加されて、定員を超える60名の一行となりまたもや記録を更新。参加される方々も顔なじみとなり互いに挨拶を交わす。駅前の人の流れの合間をぬって、駅舎をバックに恒例の記念撮影。9時25分すぎに駅を出発。お菓子博の最終日と重なったため、メーン通りの混雑を避けて一行は駅を出て脇道から市民会館前に出て当派のお寺、善導寺に向かう。国道2号線から少し奥まった同寺にお参りし、一行は本堂前でそろってお十念を称えたあと下田ご住職をはじめお寺の方々からお茶のお接待を受ける。同寺をあとに国道に戻り整備された歩道を東進し、市内を流れる市川を渡る。

 国道の両側には自動車やその関連部品の店々、レストランなどが林立し車の往来も多く、頻繁に信号待ちを繰り返しながら歩く。天川を渡ると戦国時代に赤松一族が築いた御着城の跡が右手にあり、ここで休憩をとる。御着から脇道に入って別所に向かう。11時50分、別所で再び国道に戻り高砂市に入る。お腹の虫が騒ぎ出し昼食が待ち遠しいが予定地まであと約2km。空腹を抱えてひたすら歩くこと約30分、「播州善光寺」と称される当派のお寺、時光寺に到着。喜始ご住職をはじめ檀家の皆さま、兵庫県宗務支所長の延命寺ご住職、西光寺ご住職の出迎えを受けて本堂にて全員でお勤めを終え、喜始ご住職からお寺の由来を拝聴する。そして、温かい味噌汁のご接待を受けて待ちに待った昼食を摂る。
  晴れ上がった空に強い日差しが照りつける中、午後1時に時光寺を出発して両側に田んぼの広がる道を東に向う。しばしの田園風景に一息つきながら、鹿島川の土手道を南下して阿弥陀町に入り再び東に向かう。道の右手には「石の宝殿」と呼ばれる小山が切り立った岩肌を見せている。ここの地名は「生石」、「おおしこ」と読める人はまずいない難読地名の一つ。再び国道に戻り加古川バイパスの高架下を通過し、宝殿駅を過ぎて加古川橋にさしかかる。汗ばんだ体に吹き抜ける川風が心地よい。午後3時前、今日訪れる3番目のお寺、加古川市の龍泉寺に到着、早速本堂前にて全員で十念を唱える。境内ではお寺や檀家の皆さま、長田寺、西方寺のご住職が熱いお茶とお菓子を用意して一行を歓迎される。酒見ご住職もタイミングよく帰宅されて、全員でお寺の由来を拝聴する。30分の休憩を終え、旧街道ぞいに東進する。途中で困窮する人々に助力を惜しまなかった沙弥教信に由来する教信寺にお参りし、目的地東加古川駅に向かう。大きな団地の近くで教信寺のご住職が自転車で追いつかれ、先を急ぎ足早に立ち去った一行にお茶を振る舞ってくださる。山陽線の線路脇の道を歩いて駅に到着、時刻は午後16時25分。ちょっとキツーイ23キロでしたが無事に踏破することができました。訪問でお世話になったお寺の皆さまありがとうございました。今回は「おもてなしの心」を感じた旅でした。
  次回は12月14日(日)JR東加古川駅からJR舞子駅まで、さらに長丁場の25kmの予定。(事務局 結城記)
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第1回~第8回の総距離は141.5km、この間の参加者総数は事務局も含めて87名、うち完歩者は17名 。完全踏破を祈念!

JR姫路駅にて記念撮影
JR姫路駅にて記念撮影

時光寺にお参り
「播州善光寺」時光寺にお参り(高砂市)

信号待ち
信号待ち(姫路市内)
長い長~い列
長い長~い列(姫路市花田町)
陽光を浴びて
陽光を浴びて(高砂市時光寺町)
善導寺にお参り
善導寺にお参り(姫路市)
龍泉寺にお参り
龍泉寺にお参り(加古川市)
教信寺にお参り
教信寺にお参り(加古川市)
 
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