宗祖法然上人800回大遠忌

兵庫県大会から


 会場風景
高砂市福祉保健センターの会場

厳かな法要、
みんな一つになって一枚起請文を拝読

 法然上人800回大遠忌記念「法然上人と今、すべてのいのち」兵庫県大会は3月9日(金)、高砂市の福祉保健センター中ホールにて開催されました。

  午前8時、本山役職員、法事部員、教宣部員はバスにて本山を出発、中国道を西進して10時過ぎにセンターに到着する。休憩を取る間もなく、センターに待機する出仕者と一緒に本番さながらのリハーサルにのぞむ。

法要
法主猊下・法事部員による法要

 午後12時半の開場と同時に、兵庫県在住の住職、寺庭婦人とともに檀信徒の皆さまが入場される。前日に報道された新聞の切り抜きを持った一般の方も散見される。
  午後1時、約400名の方々で会場は満席となる。大覚寺住職中西師の指導で一枚起請文の拝読練習が始まり、第二部の拝読に備えて会場全員が大きな声で唱和。

  午後1時半いよいよ開幕。場内の照明が落ち永観堂の梵鐘の音が会場に鳴り響き、緞帳が静かに上がる。正面には大きな六字名号が掲げられ、右には少し厳しいお顔の法然上人のお姿が映し出されている。
  スポットに照らされたMBSの柏木アナの司会により最初の記念大会が始る。

  第1部前半は鬼頭宗務総長の挨拶の後 、 長寿寺住職中村師の「他者のために」、宝幢寺住職釋師の「佛さまにいだかれて」と題した法話2話がなされ、会場は静まり返って拝聴する。
 15分間の休憩の後の静寂の中、音もなく緞帳が上がる。御法主御親修のもと、法事部員11名が舞台に居並ぶ。御法主の緋の衣、法事部員の紫衣、藤色の衣が青い光を背景に浮かび上がる。そして正面にはライトに照らされ、ひときわ大きく浮かび上がる「南無阿弥陀佛」の名号。その荘厳な舞台に会場からは「ウワーッ」という声が涌きあがる。
  勤行式による法要が始まる。日ごろ練習を重ねた法事部の読経が静まり返った会場内に流れる。法事部員の大きく回す手から幾つもの散華が床に舞い落ちてゆく。御法主のご親教もなされて、30分の法要はあっという間に過ぎる。

 第二部は午後3時から。柏木アナによる古屋和子師紹介の後、緞帳が静かに上がる。水を打ったような会場。舞台中央に、琵琶を携えて端座する古屋師の姿が表れる。哀調を帯びた琵琶の音とともに「法然上人物語」のひとり語りが始まる。要所々に奏でられる琵琶の音、緩急強弱ある古屋師の語り、45分間の熱演に400名あまりの聴衆はただ聴き入る。そしていよいよ大会のフィナーレ。舞台中央に古屋師、左手に略衣姿の法事部員が整列する。そして右手には法然上人のお姿と「一枚起請文」が一節ずつ映し出される。会場と舞台が一つになって「一枚起請文」の一節ずつを拝読、そして全文を大きな声で唱和する。
  感激冷めやらぬ会場に閉会の時が来たことが告げられる。兵庫県宗務支所長榊原師の閉会の挨拶をもって、第一回目の記念大会は盛況裡に終了。
会場受付は、今日の記念にと「一枚起請文」の写経用紙、おまもり、記念絵はがきなどを求められる方々で賑わう。
  本大会の準備、運営にご尽力いただいた兵庫県宗務支所の皆さまありがとうございました。

  次回の記念大会は本年10月4日(木)芝の増上寺にて東京大会を開催いたします。ご期待下さい。

 

過去の記念大会から
 第1回兵庫大会 第2回東京大会 第3回岐阜大会 第4回愛知大会

 第5回京都大会


琵琶によるひとり語り
古屋和子師の
琵琶によるひとり語り「法然上人物語」

一枚起請文
会場と一体で「一枚起請文」の拝読

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